2009/08/26

GOTH 僕の章


:感想
★★★★★
GOTHの単行本を文庫化した後半部分の僕の章。
主に僕主観で物語を構成している。
しかし、途中に夏海というキャラ視点となったりする面白さが増す構成。

ここより軽くネタバレですので、まだ読んでいなくて読む予定のある方はご遠慮ください。


夏海さんはとても不幸なんですが、それでも最終的には奇跡的に生き延びましたね。
こうみると主人公は、本当に主人公っぽいです。
「犬」の作品にも見られますが、後半部分では第三者という位置づけが曖昧になり、結構事件に関与している。リストカット事件でも、なにげに挑発しまくり。
森野夜も犯人にされてとんだとばっちりだ。

森野夜に関すれば、今回はそれなりにしか出てこない。
だって僕の章だから。
それはそうとあまりにもちょい役。
もう少し何かに繋がっているのかと思っていたが、森野夜こそ第三者であった。

最後の「声」では見事に主人公にしてやられる。
大半の読者は混乱するであろう、「僕」と「俺」設定。
最後にはわかりやすく、ちょい役の森野夜がつっこんでいますが、そうです。
見事にこの一人称の呼び名で混乱。
主人公の名前が一切でないのも混乱する要因です。
まさか、七海の後輩で、バスケ部にいてたのが主人公とか嘘くさすぎる。

主人公の性格を考えると幽霊部員だとしても、そんな部活に入って活動するなんて無意味とか言っていそうなのに。

つまりここで主人公=神山樹らしいのです。
へっ!!って感じですよね。

完全に犯人役ですっもん、主人公はさぁ。
ここでやられた感ばりばり。
はぁ、そういうことだったのねと。
流石に主人公は殺人を好みません。
その設定は息づいていたのですね。
ちらほら、伏線がありましたが、それで回収。これで一段落といったわけです。

この物語に終わりは存在しない。
壮大な話でないからこそ、殺人をするものがいなくならないからこそ、終わりという終わり方をしない。

とちょいとかっこよさげ風にまとめましたが、総評でいうと乙一面白いよの一言につきる。
一応他の話もちらほらヨンデイマスガ、全体的に完成度が高いんですね。「きみにしか聞こえない」や「傷 KIZU」その他短編集なども全部含みます。全体的に命をテーマにしているもの多いです。そのおかげで結構考えさせられることもしばしばかと思います。

小説など読まない人は、漫画版などもチェックしてみてください。
映画はGOTHは、原作好きだとあまり良いという噂は聞かないですが、漫画は実際見て、最限度高いなと感じたものが多いですので、より原作に近いものとなっているはずです。
それか原作に挑戦してみるのもいいかもです。
とても読みやすいので、大丈夫かと。

最後に一言。
この物語はファンタジーです。
と。
ライトノベル・小説 | Comments(0) | Trackback(0)
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